じゃんけんに2分探索の発想を取り入れてあいこをなくしたいという話

以下の動画を見ていたらあいこを極限まで減らせる方法を思いついたので紹介したい。

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ルール

グーとパーで2手に別れるアレをやる→少人数だった側が勝ち抜け。引き分けならパーを出した人たちの勝ち。
これを1人勝ちまたは2人になるまで続ける。
1人になった場合その人の勝ち。
2人になったら普通にじゃんけんして決着をつける。
以上

これだと人数N人に対してO(logN)回程度の勝負で決着がつきます。最悪でも、2人の最終じゃんけん対決まではN-2回やれば到達出来るのでN>=3において普通のじゃんけんより高速に終わりえます。また、少人数が勝ち抜けなので自分と同じ手を出そうと味方を作って呼びかけるような工作活動も暗に抑制できています。

肝であり怪しい部分があるのは引き分けならパーを出した人たちの勝ちってところです。引き分けなら再戦にすると自分が手を代えた場合大人数側に回ってしまうため膠着状態(将棋で言う千日手)になっていつまで立っても決着がつかない状態になります。
そのため引き分けならパーの勝ちという処理にしました。それにこれだとグーとパーどちらを出すかの読み合いが発生してゲーム的にもおもしろいかなと。ただ一方で読み合いをせずにランダムにグーとパーを出すとグーの方が勝ちやすいバイアスがかかっていることも事実です。

代替案としては人数が絞れて来て、上記のバイアスの影響が大きくなった頃からは、それぞれのチームの代表者がふつうにじゃんけんをしてチームの命運を決める。もしくは取り敢えずここで決着は決めずにわかれたチーム内でさらにグーとパーで別れる処理を行って最後に決勝を行うといった具合か。

そもそもこの境界条件を考えているうちに、普通にじゃんけんをしてあいこにわかれた時、もっとも少人数な手をだした人達が勝ち抜けでも良いのではとも思い始めた。こちらのほうが一度のじゃんけんでごっそり人数を減らせるし。

いずれにせよ2人対戦以外の時はあいこをなくして少人数勝ち抜きルールを提唱したい。
ただすぐ気づけば誰でも気づくこんな単純なことが流行っていないのはやはりあいこになったときのあのなんとも言えない緊迫感がじゃんけん勝負の醍醐味でもあるのかもしれない。そのようなことはどうでもよく、あいこで無駄な時間を過ごしたくないときなどはお試し頂きたい。